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2012.11.01 マンション管理費見直しセンターのホームページを公開しました。

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猫も人も心地よい 夢の賃貸住宅を拝見 キャットウォーク、ステップ…

愛猫が快適に暮らせるか。それが、猫飼いの家探しのポイントに違いない。猫も人も、共に快適に暮らせる賃貸物件があると聞いて、訪問した。

 その家は、埼玉県の東武東上線の駅から歩いて2分。小窓が幾つもある2階部分が、新福翔太(しんぷくしょうた)さん(32歳)と麻衣(まい)さん(30歳)夫婦が愛猫3匹と暮らす賃貸の住まいだ。

 日当たりのよいダイニングでは、3匹の猫たちが思い思いにくつろいでいた。目に飛び込んでくるのは、リビングの天井近くに斜めに渡したキャットウォーク。2畳半ほどのロフトへ通じている。ロフトから、壁のキャットステップを使って、階下に降りることができる。つまり、猫たちはぐるりと曲線状に、室内を自由自在に移動できるのだ。何と楽し気な猫仕様ではないか!

 4月に引っ越してきたときは、元保護猫であるサバくん(6歳♂)と教子(きょうこ)ちゃん(6歳♀ )の2匹だけだったが、すぐに、猫仕様の新居に満足したという。

「猫を連れての引っ越しは3回目なんですが、前回までは、引っ越すたびに引きこもったり食欲がなくなったりで、馴れるまでに3日かかりました。今回は、すぐに興味津々で探検を始めましたね」と、翔太さん。

 麻衣さんが「猫2匹・賃貸」でネット検索し、キャットウォークなどが付いている写真で心惹かれ、実際に見て二人で即決したという。

「100パーセント天然素材で調湿や消臭に優れたシラス壁も決め手でした」と、麻衣さん。前の家では悩みの種だった爪とぎもしなくなったし、においも気にならない。何よりも、猫たちが生き生きとしているのがうれしい。

「猫が暮らしやすい家があると噂に聞いて……」と訪ねあてたのかどうか、7月には子猫の竜くん(5ヶ月♂)も新しく仲間入り。家の前でずっと鳴き続けていたのを、翔太さんが保護したのだ。慎重派のサバくんと人見知りな教子ちゃんが、好奇心全開の竜くんにちょっとタジタジしながらも、すぐにいいお兄ちゃんお姉ちゃんとなったのも、ストレスフリーな空間のおかげかもしれない。

 

猫好きが考えた理想空間

 この猫仕様物件を企画したのは、「東京猫不動産」の井川達也さん。物件の仲介や不動産オーナー向けの猫可物件のコンサルタントをはじめ、母体となるCrown Cat株式会社では、猫に関する総合的な事業を展開している。

「猫の特性や人が快適に暮らせる点について学び、こだわり抜いて企画しました。猫も人も五分五分に、健康的で暮らしやすく、というのがコンセプトです」

 つまり、猫好きが練りに練った、猫のため、猫好きのための理想物件というわけだ。現在の日本の賃貸事情は、ペット可物件が極端に少なく、2匹以上のペット飼いとなると、さらに狭き門だ。

「これだけ猫と暮らす人が多いのですから、人と猫が幸せに暮らせるようなサービスがもっと世の中に普及しなければならない。そのために猫と人が暮らしやすくなるサービスをどんどん展開していく予定です」と、井川さんは言葉に力を込めた。

「仕事から帰ってきて、猫たちがのびのびとしている様子を眺めていると、一日の疲れがすっととれますね」と、翔太さんもいい笑顔。

 そう、猫好きにとって、一番のしあわせは、猫がしあわせそうにしていること。キャットウォークやステップを自由自在に使って追いかけっこをしたり、猫穴の前で待ち伏せしたり、小窓からバードウォッチングをしたり青空を眺めたり……。完全室内飼いでも、これだけの自然な遊びを楽しめるとは。猫になって、一日遊んでみたいほどだ。

 翔太さんは笑ってこう言う。「ええ、上下運動もできるし、走り回れるし、先住猫たちはこの家に来て、ぽっちゃり体型からスリムになりました。食欲は増したのですけどね(笑)。かなり健康的な暮らしなのでしょう。3匹で留守番させても退屈しないのがうれしいですね」

 転勤があるため、何年先まで住めるかは未定だが、お二人は声をそろえた。

「できる限り、この家に住みたい!」

 その気持ち、よくわかります。猫飼いなら誰だって、こんな家に住みたい! ただ、一つの心配は、猫の楽しそうな姿に見惚れて、休日があっという間に終わりそうなことだけれど。

(辰巳出版「猫びより」から、文・佐竹茉莉子、写真・中山祥代)

 

sippo(朝日新聞社)

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171214-00010000-sippo-life&p=1