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建物劣化、センサーで感知…秋田大教授ら開発

 外見では分かりにくい建物の劣化をいち早く検知し、安全避難につなげるセンサーを、秋田県立大と地質調査・保安機器開発などを手がける「応用地質」(東京)が共同開発した。

 電源が要らず、いったん建物の柱などに埋め込めば長期間、交換不要なのが特長。同大は「将来的には、雪崩や土砂崩れも感知できるようにしたい」としている。

 このセンサーは「極限変位検出センサ」と呼ばれ、物体同士が衝突するなどして急激に圧力がかかる「動荷重」と、家屋の柱が雪の重みなどで徐々に圧力を受ける場合などにかかる「静荷重」の双方を計測できる使い切りタイプだ。開発者の下井信浩教授(計測工学)によると、双方を同時に計測できるのは、世界でも珍しい機能という。

 試験管状の長さ約10センチのガラス製。圧力を受けてガラスが割れることで、中に入れてあるフィルムから電圧が発生し、コードでつなぐなどした測定器が反応する。フィルムは密封されているため劣化せず、電池も不要だ。圧力を調節するため、鉄や真ちゅう製の筒にも入れられるという。

 下井教授は、動荷重のセンサーを2013年に開発し、今年3月、静荷重のセンサー開発に着手した。

 由利本荘市の県立大本荘キャンパスで12日に公開された実験では、レンガを積んだ塊にセンサーを埋め込み、上から最大280トンの負荷をかけた。5分ほどで塊の表面は崩れたものの、測定器は崩れる前からフィルムの電圧を感知し、反応した。下井教授は「電圧を感じたということは、建築物の外側が無事でも内部破壊が進み、いずれ崩れるということ。崩壊の前兆がわかるので避難もできる。人命第一に特化した機能だ」と話している。

 センサーの設置には、測定器も必要なため、5万円ほど費用がかかる見込み。現在は建物の柱などに埋め込む想定だが、下井教授は今後、山の斜面の土留めなどに活用できれば、土砂崩れや雪崩などの前兆を把握することも可能になると考えている。「秋田発の技術が世界中に広まってくれれば」と期待している。

http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20141114-OYT8T50083.html?from=yrank_ycont